SMALL-FIELD / SONGS

Song 14:灯火

歌詞

ともし

作詞/作曲:小野史生

止まない雨はない
明けない夜もない
流されそうなときこそ思い出せ

世界は複雑で 出口が見えなくて
ときどき すべてに絶望するけれど

流れ星が燃え尽きるときに
何を願い 何を託す
変わらないものなんて何も無い
街も人も昨日までの当たり前の日々も

誰かを悪者に仕立て上げるほうが
現実を受け入れるよりも容易い

世界は単純で 欺瞞に満ちていて
ときどき すべてに失望するけれど

自分ひとり護ることもできず
誰に手を差し伸べられるのか
強がりは弱さの裏返しで
永くは続けられないけど 諦めない

この世界は少しずつ
彩りを変えながら輝き続ける
ひとつひとつの輝きの
灯火を絶やさぬように
護り繋いでゆく

息苦しいこの世界で
苛立ちばかり募ってゆく
互いの正義 振りかざして
罵り合い 蔑み合う

志ある者たちが
矢面に立たされている
助け合えたはずなのに
対立し 分断する

流れ星が燃え尽きるときに
何を願い 何を託す
叶わないことばかりだとしても
誰かのために祈る気持ち 失くしたくない

この世界は少しずつ
彩りを変えながら輝き続ける
ひとつひとつの輝きの
灯火を絶やさぬように
護り繋いでゆく

いつの日にか 何もかもが
雨に打たれ 風に吹かれて
砂に還るとしても

そのときまで 灯し続ける
この世界を照らし続ける

いつの日にも 灯し続ける
流れ星に 願い託すように


裏話

2020年8月にモチーフが降りてきて、でもそこから楽曲の形に落とし込むのにかなりの時間を要しました。2022年春に形が整い、同年9月の惣’s Barセッションで初披露しました。

モチーフが降りてきたきっかけは、2020年8月に、原田一平さん、松谷麗王さんが相次いで亡くなったこと。

お二人が居なくなったことは寂しいけれど、でも、一平さんや麗王さんがこの世界に灯した明かりを、門下生の皆さんが受け継いでいくであろう、ということに希望を感じて、サビの「この世界は少しずつ 彩りを変えながら輝き続ける」というフレーズが、メロディと共に降りてきました。

根底に流れるテーマは、新型コロナウイルスによる日常の混乱、社会の分断。その苛立ちや閉塞感を、ラップパートに収めました。

この曲は、ちゃんと録音して後世に残したいですね。頑張ります。