SMALL-FIELD / BIKE LIFE

3rd BIKE:RZV500R

1. Prelude

「バイクはやっぱり2ストだろ!」などという気の迷いで、買い替え候補は最初からRZV一本。

当時は、「せっかく限定解除してるのだから、中免で乗れるバイクに乗るのはもったいない」とか思っていたのです。もちろん、見栄もありました。排気量400CC以上の2ストというとRZV500RかRG500γの二択で、「500γはパッと見で400γと区別がつかない」ため却下。この辺りに、バイクではなく周囲の目と向き合っていた姿勢が伺われます。情けな。

あ、KawasakiのSSシリーズもありますね。でもあれは見るからに気合が要りそうで、候補に入れてませんでした。

で、RZVです。そこそこ近所の中古屋で、値段・程度の折り合いがつく玉を見つけて購入。幾らだったかなぁ、35万くらいだったような気がするのですが、正確でないかもしれません。

当時、僕は本厚木の貸卓雀荘にオープニングスタッフとして通っていました。余談ですが、[SONGS]で公開している「これからは…」を贈った相手・Shirowも同じところに通っていました。


2. BIKE LIFE with RZV500R (1993 Spring)

photo:RZV500R(左側面…折れたフロントフォーク)

納車の日は、「お決まり」の海岸線・逗子パーキングまで軽く流しました。
そして翌朝、本厚木までの通勤に、RZVで家を出て…

緩い上り坂の後、軽くカーブしながら下りになるところ。坂の頂上付近で、僕はその先のT字路(自分から見て、直進+左折)で、対向車線に右折しようとしているトラックを認識しました。そして「自分があのT字路に進入する頃には、トラックは右折を終えているだろう」と判断しました。が、次の瞬間、それは誤りだと気付いたのです。

うわ、全然間に合わないじゃんか!!

あっという間に迫るトラック。アクセル全閉しても、エンジン・ブレーキなんざ効きゃしません。4スト1100ccとは訳が違います。理屈では充分解っていたはずなのに、それに合わせた乗り方が全然できていなかった…

フル・ブレーキ。前輪ロック。
コントロールを失ったまま、RZVは一直線にトラックの後輪に向かって滑ってゆきました。

僕は賢明なのか薄情なのか、さっさと見切りをつけてハンドルを手放したため、また革ジャン・革パンというフル装備にも助けられ、軽い打撲と擦り傷程度で済みました。
が、RZVはモロに、トラックの後輪に巻き込まれてしまいました。一日も経たずに、全損…
フロントフォークのボトムケースが折れたのは初めて見ました。あれが自分の体だったらと思うと、ゾッとします。

四輪vs二輪、右折vs直進ということで、その場で10-0示談成立。購入翌日だったため査定もへったくれもなく、購入額がそのまま支払われました。

一日で終わり、では良さも悪さも判らずじまい。それではあまりに寂しいので、すぐに次のRZVを探したのですが出物がなく…そうこうするうちに梅雨入りして、通勤に困ってを買ってしまいました。

なお写真は、レッカー先のバイク屋にて、Silent_Placeのたくみ選手がモノクロ・フィルムで撮影してくれたものです。ずっと行方不明だったんですが、ようやく発掘しました。


3. Impression

乗り味:

「シルキー」と形容される加速は、やはり並ではない…と思います。一日しか乗ってないですけど。
体慣らしで控え目にしかアクセル開けてなかったんですが、それでもかなりの加速感でした。

その他:

個人的には、サイズがちょっと苦しかったです(身長174cm)。GSX-R1100からの乗り換えでは、小さ過ぎ。
ハンドルが近過ぎて、「これはハンドルを下げるっきゃないなー」と思った覚えがあります。ホイールベースとか、250と殆ど変わらないのです。



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